俺が働いている物流倉庫。
たまに仕事中、社員が俺たち派遣の仕事を見学に来る。
何も言わず、ただ黙って俺たちが仕事している様子を遠目から監視。
こっちとしては、いい気分はしない。
社員に見られているとなれば、流れてくる商品を乱暴に扱ったりはできない。
いつも以上に丁重に扱う。
社員はだいたい5分~10分くらい俺たちの仕事を監視した後いなくなる。
「やっといなくなった・・・」
同僚の派遣も、皆安堵の表情を浮かべていつも通りの仕事に戻る。
誰かに見られているというだけで、なぜこんなに緊張するのだろう。
動きが固くなってしまう。
見られていると緊張する。
この効能をデイトレードに応用できないかと考えた。
というのも、最近読んだメンタリストSaiの
「自分のマインドを自在に操る超投資法 最新のメンタリズムで分かった「失敗しない」お金の増やし方」という本に、興味深い一文があった。
それを少し紹介したい。
トレード力を飛躍的に向上させる「超客観力」という項目において、Sai氏は以下のように述べている。
トレード中に「常に誰かに見られていると想像すること」 です。 最新の研究によると、僕らの脳は「誰かに見られている」と想像するだけで判断能力や認知機能が向上することがわかっています。 何かを選択するときに、「この選択を誰かが評価するとしたら、どのような評価を下すだろう?」と想像するだけで、客観性を持った合理的な判断を下す確率が上がるということです。 例えば今トレードで、ある銘柄の売買を迷っていたときに「友人や、あるいは他のプロのトレーダーだったら、実際どうするだろうか?」 と想像すると、衝動的なトレードを避けることができます。
メンタリストSai 自分のマインドを自在に操る超投資法 最新のメンタリズムで分かった「失敗しない」お金の増やし方 P74
俺は知らなかったのだが、ファンドなどの投資ディーラーには実際に取引している時、常に監視役がついていて、ルールにないトレードをしたり資金管理ができていなかったりいると、監視役から警告が発せられるとのこと。
誰かに見られながらトレードするって、俺からしたら恐怖でしかない。
だけど、確かにデイトレードにおいて客観性って重要だ。
現状、俺はトレードをしている時、自分を客観的に見れていない。
だから時として、自分でもびっくりするくらい酷い売買をしてしまう。
後でトレードを振り返った時、なんであんな売買をしたんだろうと後悔し、恥ずかしくなることがある。
この本に書かれている他人の目を意識するというアイデアは面白いなと感じた。
今後、自分のトレードを向上させるために取り入れていこうかと。
俺がデイトレードをしている後ろで監視役の男が、
「どうして今利確したんですか?」
「なぜ、先ほど損切りしなかったんですか?」
などと、冷めた目で厳しい言葉を投げかけてくる。
想像するだけで恐ろしい状況だ。(笑)
メンタリストSai氏のこの本、俺のような投資初心者の方やこれから投資家を志す人たちに是非読んでほしいと思う。
月並みな感想しか出てこないが、本当に勉強になった。