灰色の毎日

人生の敗残者が綴る日記。2023年から株のデイトレードを始めました。

人間怖い

 

 

昨日投稿した記事で書かなかったことがある。

 

俺に怒声を放ち、脅してきた派遣先の社員についてだけど、性格が悪いだけの人間ではないということ。

つまり、いい部分もあったんだ。

 

例えば、炎天下で作業している俺に

「ちゃんと水分補給してる?」

と、いたわりの言葉を掛けたり、休憩時間には自販機の飲み物を奢ってくれたりもした。

 

凄く複雑な気分。

あの社員が派遣を奴隷だと思っているような性格が悪いひねくれた人間だったとしたら、俺も遠慮なくいくらでも憎めるのに、時折見せる優しさのせいで素直に憎めない。

 

休憩時間、パートのおばちゃんたちと楽しそうに談笑している姿を見るに、あの社員が会社内で嫌われているとか、そういうこともなさそうだ。

 

なぜ初対面の派遣をお前呼ばわりしたり脅したりするような人間が、人から好かれ尊敬され社会的に成功しているのだろう。

あの社員も悲しいニュースを見て心を痛めたり、理不尽な犯罪に対して憤りを覚えたりしているのだろうか?

信じたくない。

 

俺には理解できないし、人間って恐ろしいと思う。

社会に入っていくのがますます怖くなる。働きたくなくなる。

自分が社員の立場だったら、初めてきた派遣をお前呼ばわりとか絶対しないよ。

 

今回の理不尽な仕打ちを自分は割と冷静に受け止めている。もちろん精神的なダメージは受けてるけど、立ち直れないほどじゃない。それはやっぱりパートタイムや派遣の仕事を続ける中でいろんな経験を積んで、少しずつ免疫がついたからだろう。

自分でも昔に比べ抵抗力が身に付いたと感じる。

 

 

だけど例えばさ、かつての俺のように対人恐怖症を患って10年近く引きこもっている人間がいたとする。その人が、このままではいけないと勇気を出して社会に踏み出す第一歩として派遣会社に登録したとしよう。

 

で、派遣会社のサイトで今回の求人を発見する。

「時給1400円? 誰にでもできる軽作業? 時間は9時から14時か。悪くないんじゃないかな?」

 

不安を感じながらも、ここから人生を再スタートさせるんだと意気込み応募。あの会社に出向く。

そこで自分と年齢の近い社員から暴言を浴びる。

「モタモタしてんじゃねえよ! さっさと動け!」

「ちゃんとJANコードを確認しろ!!」

「お前俺の話聞いてたか? 何回説明すれば覚えるんだ?!」

 

……きっと立ち直れないと思う。

再び引きこもり生活へ戻ってしまうことは必至。

 

恐ろしすぎる。

もしかしたら、こういう経験をして精神を病んでしまい、再び引きこもった人もいるのかね。

だとしたら悲しい。

 

派遣を続ける中で、いろんな会社に出入りして仕事をしてきたけど、決して悪い人間ばかりじゃないんだよ。いい人もたくさんいる。

だけど今回俺が行ったようなひどい社員がいる会社に当たってしまったら、それはもう運が悪かったとしてあきらめるしかないと思う。