灰色の毎日

人生の敗残者が綴る日記。2023年から株のデイトレードを始めました。

ハロワ

 

 

前回の続き。

 

サポステスタッフのアドバイスハローワークに登録することにした私。

 

 

 

自宅から一番近くのハロワを訪れ、職員に「初めてなんです」と伝えると利用方法を親切丁寧にレクチャーしてくれました。

 

まず最初に書類を渡され、そこに必要事項を記入し提出。

そして、求人検索用パソコンの使い方と応募方法も教わりました。

 

すごいですねハローワーク

 

ここで紹介をお願いすると、職員が直接会社に電話をかけて面接の場所や日取りまで取り次いでくれる。めっちゃ便利じゃないですか。

応募の電話が怖くて掛けられない私のような人間のためにある施設と言っていい。

 

 

私は早速パソコンで求人情報を閲覧。

この時、私はパートの倉庫内軽作業と清掃の仕事で検索しました。

なぜ、倉庫内軽作業と清掃を選んだのかというと、ただの消去法です。

 

パソコンのスキルもないし、電話もできないので事務系の仕事は難しい。

対人恐怖症なので接客業も無理。

運転免許を持ってないのでドライバーの仕事もできない。

 

このような感じでたくさんある職種の中から一つ一つ自分には務まらないと思うものを排除していった結果、倉庫内軽作業と清掃だけが残ったのです。

 

画面に表示される求人票を見ながら、自分にもできそうだと思った仕事をいくつかピックアップし、そしてその求人票を印刷。

それでこの日は応募せず、印刷した5枚の求人票を持って帰りました。

 

ちなみに、この時私が印刷した求人票は、

『老人ホームの清掃』『青果の仕分け』『公共施設の清掃』『マンションの清掃』『デパートの清掃』の5枚。

 

なぜ、こんなにはっきり覚えているのかというと、私はこの時印刷した求人票を今も保管しているからです。

求人票だけでなく、サポステで受講した面接対策講座や就活講座などで配られた書類はすべてファイルにまとめて保存しています。

 

記事を書くにあたり、当時の記憶を呼び覚まそうと久しぶりに当時使っていたファイルを取り出して中を覗いてみたのですが、思い出が蘇ってきて懐かしいですね。

 

で後日、サポステに行ったときにその5枚の求人票をキャリアカウンセラーに見せ、この中のどれかに応募するつもりであることを伝えました。

 

印刷した求人票を持ち帰ってそれぞれの仕事についてネットで調べてみたり自分なりに検討してみたけど、結局どれに応募すべきか決められませんでした。

だから、ここでキャリアカウンセラーの意見が聞きたかったのです。

 

私にとってはこれが人生初の就労となるわけで、絶対に失敗したくないという思いがありました。

 

キャリアカウンセラーの女性は、5枚の求人票に目を通し、

「どれもあなたに合った仕事だと思うけど、老人ホームの清掃は今回は避けた方がいいかもしれない」と言いました。

 

その理由は聞かなかったのですが、私はその言葉に従い老人ホーム清掃の求人は応募リストから外しました。

 

この老人ホーム、じつはうちの近所にあるのですが、かなり大きな建物です。

職場が近所なら通いやすいしいいかなと思って印刷したのですが、今思うと確かに老人ホームの清掃は10年間引きこもっていた男がやる最初の仕事としては少しキツイかと思います。

 

 

残った4枚の求人票。

私はキャリアカウンセラーの女性との話し合いを経て『デパートの清掃』の求人に応募することを決めました。

 

 

この後、早速ハローワークに行って求人票を再び印刷し、職員に紹介をお願いしました。

 

番号が入ったカードを渡され、自分の番号が呼ばれるまで椅子に座って待っていると、これまで感じたことのない強烈な緊張感と不安感がふつふつと湧き出てきます。

 

「俺、とうとう働くんだ……」

そう思うと、体が震えてくるんです。

 

これまで私はサポステの様々な講座やセミナーに参加してきました。

参加した目的はもちろん働きたかったからです。

これ以上親に迷惑をかけたくなかったし、自分でお金を稼ぎたかった。

 

参加する中で少しずつ働くことに対する抵抗感や恐怖感は小さくなっていきましたが、それでも完全に消えたわけじゃない。

 

就業体験を何度か経験し、少しだけ自信もつけました。

でも、あれは体験であって本番じゃない。あくまで予行練習のようなもの。

この先に待っているのは間違いなく本番。

 

就業体験で働かせてもらったリサイクルショップの人達は皆優しかった。

だけど私がこれから応募する会社の人達も優しいとは限らない。

 

私にとって未来は相変わらず恐怖そのものでした。

 

自分はこれからどうなっていくんだろうか?

社会の中で自分の居場所を見つけられるだろうか?

もし、自分の居場所を見つけられなかった時、私はどうすればいいのだろうか?

そんなことをこの時考えておりました。

 

 

さて、私が椅子に座って未来への不安に心を苛まれていると、とうとう私の番号が呼ばれました。

 

「ああ、ついにきたか」って感じです。

 

担当の職員さんに挨拶し、求人票の会社に電話をかけてもらいます。

私は手元にメモ帳とボールペンを用意して待機。

 

この時、私が応募したデパート清掃の求人ですが、このデパートというのは日本人ならおそらく誰もが知っている有名な大型デパートです。

自宅から自転車で20分ほどの場所にあり、私も何度か行ったことがあります。

だからこそ応募しようと思ったのですが、この後予想外の出来事が待っていました。

 

「担当者がいま不在なので、戻り次第こちらから掛け直す」とのこと。

 

ハロワの職員さんに、私の携帯の番号を教えていいかどうか聞かれ、「ハイ」と答えましたが、以前にも書いた通り、私は電話というものが超絶苦手。

一刻も早くこの不安感と緊張感から解放されたかったのに、まだ続くのかと思うと最悪です。

 

仕方ないので、私は家に帰り採用担当者からの電話を待つことにしました。

 

 

 

今回はこの辺にしておきます。

この続きは次回。